音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作】XOTIC Soul Drivenを製作してみる

前回の続き

t-tone-works.hatenablog.com

 

さて、部品と基板レイアウトがそろったところで

作成開始!

基板を作ってー

穴開けてー

部品をチャチャっと乗せてー

はんだ付けしてー

はい完成!

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ざっくりしすぎてすみません。

基板の作成方法なんかはまたの機会に。

 

 

今回は感光基板で作成しました。

そんなに大きな基板じゃないんでユニバーサル基板でも

大丈夫だと思いますよー

 

ちなみに抵抗器に茶色と青の2種類があるのが分かりますか?

茶色がカーボン抵抗(炭素皮膜抵抗)、青色が金属皮膜抵抗て名前なんですが、

抵抗の構造によってカーボン抵抗は±5%、金属皮膜抵抗は±1%ほど抵抗値に誤差があるんですが、今回は”電源部”に金属皮膜抵抗、それ以外にカーボン抵抗を使用してます。

理由はバイアス電源(4.5V)を作るところで誤差を出さないようにするため。

バイアス電源はICを動作させるなどのために必要なんですがこれが狂うと音にもろ影響します。

とは言ってもカーボン抵抗でも問題ほとんど問題無し。

私はいつも精神衛生上、ここだけ金属皮膜抵抗にしてます。

 

抵抗器の種類で音の違いが出るか?て言われたらなんとも言えません。

少なくとも私はあまり感じません...(笑)

ただし、高い部品=いい音ってのは違うのでホント好みとしか言えないっす。

leqtiqueなんかは抵抗にDALEのコンポジット抵抗やPRPの抵抗とかこだわりの部品を使った製品を出してますし、最近はすべて金属皮膜抵抗で作られたエフェクターなんかも

よく見ますけどね。(前回の1981 INVENTIONS DRVとか)

詳しい話はまたの機会に。

 

あとコンデンサなんですが色んな種類があります。

・フィルムコンデンサ

タンタルコンデンサ

電解コンデンサ

・セラミックコンデンサ

・オイルコンデンサ

・マイカコンデンサ

などなど、さらに細かく分類するとキリがありません。

ぶっちゃけた話、値さえ合っていればどれでも使えます。

※極性がある電解コンデンサタンタルコンデンサなどは例外

 

私のおおまかな使い分け方はこちら

1000pF以下       →セラミックコンデンサ

1000pF~1uF      →フィルムコンデンサ

1uF以上    →電解コンデンサ

 

あとは回路図に指定されたものはそれ使いましょ!

てな感じです。タンタルコンデンサ、マイカコンデンサなんかは指定されてることがあるんで注意して下さい。

 コンデンサは種類によって結構音が変わったりします。

ソケットにして差し替えて自分のお気に入りを見つけるなんてのも面白いかと。

 

トランジスタ(黒い半月型の足が3本出ている部品)とオペアンプは熱に弱いんでソケットがお勧めです。

特にIC(オペアンプなど)はICソケットを使うことをお勧めします。

方向間違えたとか場所間違えたなんてなったら8本外すの大変なんすよ...

 

次は組み込み!

ケース加工してー

穴開けてー

組み込んでー

配線してー

はんだ付けしてー

はい完成!

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おいおい端折りすぎだろ...すみません。

ケースの加工とかはまたの機会に。

あ、フットスイッチの接続方法を載せてなかったんです。

 

フットスイッチの配線図はこちら

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これはトゥルーバイパス配線です。

エフェクトOFFの時は基板を一切通らずにインプットからアウトプットまでスイッチ飲みを介して信号が流れるので、一般的に「劣化がない!」なんて言われてます。

これ間違いではないんですけど万能って感じでもなくて組み方とかによって良し悪しあるんですわ。

 

なのでメーカー製のエフェクターにはバッファー付きやトゥルーバイパス、ミレニアムバイパスとか色んな種類がある。

ま、万能なら世の中のエフェクター全部がトゥルーバイパスになっとるわ!って話。

ちなみに自作ではこの配線が作りやすいし分かりやすいので多様します。

 

超有名なエフェクターのKLON Cantourとかが「通すだけで音がよくなる!」なんてこと言われますけど実はそれバッッファーのおかげなんですよね。

Cantourのバッファー部分のみ取り出してギターのエフェクターの一番最初に入れたりなんてこともよく見ます。

このバッファーについてはまた今度話しましょかね。

 

LEDの配線方法がこちら

LEDは端子の長い方がアノード、短い方がカソードってなってて9VDC端子からアノード端子に直結します。

カソード側に抵抗(4.7kΩ)の片方を繋ぎ、抵抗の余った方をフットスイッチのLED-に繋ぎます。これで9Vを入れるとスイッチ動作に呼応してLEDが光ります。

 

ちなみに抵抗無しで電流を流すとLEDは一生分の光を放ったのちご臨終されます。

ご臨終されたら二度と光らないので新しいやつ買いに行きましょう。

そもそもな話、LEDを光らせるために必要な電圧は3Vくらいなんで9V直接流すと過電圧で壊れちゃいます。

抵抗器を挟んでやることで電圧が下がっていい感じに光るってこと。

この抵抗器の値を大きくすれば光量が調整できますよ。

2.2Kくらいから光らせられますけど懐中電灯かってくらいめちゃめちゃ光ります(笑)

ライブとかで使うとエグイくらい目立つんで主張の強いお方はやってみてください。

4.7KΩでも高輝度LEDとかだと結構光りますんでもう少し大きな抵抗器にしてもいいです。一般的には4.7KΩくらいがよく使われてます。

 

んでもって外装塗装とかは面倒なんでやりません。

ラベルを印刷したシールを貼って出来上がり!

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さてと、長くなりましたが...

音出し!!

 音出してみて分かったんですが...Bass Boostはあまり必要ないかも?(笑)

低音出過ぎてなんか抜けない音に...

軽く音出しした程度なんでアレなんですが、

設定と組み合わせるエフェクター次第では化けるかも?!

なんにしろ多分滅多に調整しないつまみになるんで

XOTICがDIPスイッチにしてるのも納得です。

 

でも高音の出方、ピッキングの追従性はなかなか良いですね。

それにMid BoostとToneの組み合わせが面白い。

自分が出したい中域をズバリ出してくれます。

ブースターとしても十分に使えそう。

これが製品で2万を切るのか...

コストパフォーマンスすげぇや...

 

てなわけでXOTIC Soul Drivenの自作でした。

次回はなにをつくろうか。