今年の4月ブログを始めてからというもの、
日夜エフェクター製作に没頭した1年でした。
今回は総集編、2020年に製作したエフェクターのまとめです。
- ①1981 INVENTIONS DRV
- ②Soul Driven / Xotic
- ③Gorlden Pearl / Friedman
- ④OD-1 / BOSS
- ⑤Disaster Transport JR / EQD
- ⑥Tentacle / EQD
- ⑦WIIO / Catalinbread
- ⑧BE-OD / Friedman
- ⑨Eric Clapton Mid Booster / Fender
- ⑩Noise Swath / 4ms
- ⑪OC-1 / CORNISH
- ⑫HYPERION / Devi Ever
- ⑬CC-1 / CORNISH
- ⑭Clari(not) Clean / Mid-fi erectronics
- ⑮BIG MUFF RUM'S HEAD 1973Violet
- ⑯FUZZ WAR Ver1 7TR / DBA
- ⑰FUZZ WAR Ver2 4TR / DBA
- ⑱Acapulco Gold / EQD
①1981 INVENTIONS DRV
ブログを始めるにあたって最初に作ったエフェクターです。
元々はRATに独自の解釈で手を加えた製品との触れ込みでした。
内容は各定数の変更、内部昇圧、バッファー回路など盛りだくさん。
かなりお気に入りの一台でした。
製作難易度 中級
②Soul Driven / Xotic
これはアレンハインズモデルとしてXoticが販売したモデルです。
中域をしっかりと活かした音が魅力的でした。
内部のDIPスイッチを表側に出したんですが、まったく使わなかったんですよねぇ...
基本はTS系なんですが、クリッピングにショットキーバリアダイオードのBAT46を使っている点や、中域のブーストにトランジスタを用いている点などアイデアが面白い一大でした。
ピッキングニュアンスがめちゃくちゃ出るので扱いには慣れが必要ですがね...
製作難易度 中級
③Gorlden Pearl / Friedman
プリアンプ的存在のペダル。
そんなに歪みませんが、エフェクターボードの最初に置いて常掛けプリアンプ的な用法やブースターにも使える万能なやつです。
内部の回路もそこまで難しくないので、エフェクター製作を始めてみたいってひとにもおススメな一台。
記事の中でもポイントトゥポイント配線での基板製作などを詳しく記載してますんで、参考にしてみてはいかがでしょうか。
製作難易度 初級
④OD-1 / BOSS
言わずもがなの一台。
初期のオペアンプバッファで製作しました。
これもそこまで難しくないのでポイントトゥポイントで基板を製作。
塗装などについても記事に記載してます。
そんなに歪まないですが、中域がふくよかで気持ち良い音が出ます。
歪みペダルとしてもブースターとしても使える使い勝手の良さもあり、
大満足の一台でした。
製作難易度 初級
⑤Disaster Transport JR / EQD
飛ぶ鳥を落とす勢いのメーカー、Earthquaker Devicesのディレイペダルです。
自作のディレイでは有名なPT2399というディレイICを使用していますが、ディレイ音のトーンを調整してエコー風にしているところなどアイデアが詰まった1台でした。
普通のデジタルディレイとしても使えますよ。
Earthquaker Devicesでは販売が終了しているモデルでして、後発のモデルではリバーブが搭載されていたりと、いつまでも進化をやめない姿勢がすごい。
トナー転写を用いた基板の製作方法なども記事に記載してますんで参考までにどうぞ。
製作難易度 中級
⑥Tentacle / EQD
古いエフェクターのDanArmstrongのGreenRingerを元に再設計したモデルです。
1オクターブ上の音を足すだけ、コントロールノブの1個すら無いシンプルな回路なんですが、とても面白くて音楽的な音がします。
一台持ってるとなにかと使えるような気がします。気がするだけですがね。
製作難易度 初級
⑦WIIO / Catalinbread
このペダル、実は一番のお気に入りです。
THE WHO大好きな製作者がHIWATTのCP103アンプをペダルで再現するのが目的で製作されたモデルです。
MOSFETを使用し、絶妙な歪みを鳴らしてくれます。
モダンなアンプではないので歪みを最大にすると少しFUZZっぽくなったりしますし、
トーンコントロールはほとんど調整が効かなかったりしますが、
そういうところが可愛いんですよ。
製作難易度 中級
⑧BE-OD / Friedman
モダンハイゲインペダル。
ゲインステージの2段積み、内部昇圧とやりたい放題な一台です。
内部トリマーと設定次第で
「低音が唸りまくるラウドサウンド」
「ピッキングニュアンスがよく出るアンプライクなクランチサウンド」
「中域がしっかりしたリードサウンド」などなど色とりどりの音がでます。
Tightツマミがキモな面白いヤツです。
製作難易度 上級
⑨Eric Clapton Mid Booster / Fender
元々ギターに付いてたアクティブ回路をペダルにしてしまおうという趣旨でした。
ハイミッド周辺がググッと持ち上がり、アンプの歪みをさらに押し出してくれます。
作ってみて思ったのですが、これはペダルではなくギター側に付いていたほうが使い易いと感じました。
Fenderの設計者が考えているんですもん。当たり前です。
コイツもHAMMOND 1590Aに収まるように作ったんですが、部品が多いのでキッチキチになりましたよ...
製作難易度 中級
⑩Noise Swath / 4ms
うん、これね。
完璧にイカれた音しかしない最恐という名にふさわしい音がします。
轟音系FUZZなのですが、ギターを繋がなくても発振します。
周期的な発振がとめどなく出力されて止められません。
なぜ作ろうと思ったのかも思い出せません。
ただただ面白い音を追い求めた結果です。
参考までに動画を載せておきましょう。
またしてもお蔵入りエフェクターを作ってしまった。使い道はまだ無い。 https://t.co/i3AemSmcFA#NOISESWASH #自作エフェクター pic.twitter.com/5SlXsi80mu
— ルートワンの三線弾く人 (@ORIENT_Gt) 2020年7月14日
製作難易度 中級
⑪OC-1 / CORNISH
はい出ました。おなじみCORNISHさんです。
価格が飛び抜けていて、基板がモールドされており、背面には封印シール。
そんなCORNISHのOC-1がついに2019年11月に解析され、ネットは騒然。
いつか作りたいなぁなんて思ってました。
製作した結果、とても優秀なコンプレッサーが完成。
原音とのミックス回路だったり、光学式回路だったりと盛りだくさんですが、部品点数が多いのでかなり難しいです。
製作難易度 上級
⑫HYPERION / Devi Ever
知り合いから預かったFUZZを解析、製作。
B級アンプ回路を使用したエフェクターでは珍しい回路です。
部品点数は少ないですが、正直なところ音的には好みではありませんでした。
ブチブチ系なので使う人を選ぶでしょう。
回路的には意欲的な部分がとても好きですがね。
製作難易度 初級
⑬CC-1 / CORNISH
またまたCORNISHさん。
これは2020年9月に解析された海外の記事を元に製作。
製作した結果、非常に優秀なクランチサウンド。
上品なペダル、可変域の広いトーン、上質なバッファ。
言うこと無しな一台ですよ。
部品点数が多いですがね...
製作難易度 上級
⑭Clari(not) Clean / Mid-fi erectronics
私を変態エフェクターの世界に引きずりこんだ張本人です。
はっきり言いますが、最高な音しか出ません。
もうこれを踏むためだけに曲を書こうと思わせてくれる至高の存在です。
たまらんのですよ。
遂に…完成…!!
— ルートワンの三線弾く人 (@ORIENT_Gt) 2020年11月12日
圧倒的狂喜…!!!
信じられるか…?
Cアルペジオしか弾いてないんだぜ…?#自作エフェクター pic.twitter.com/mK1pRzrZaP
ハーモニクス弾くとファンタジー
— ルートワンの三線弾く人 (@ORIENT_Gt) 2020年11月14日
ギター繋がなくても楽しい
そんなエフェクターありますよhttps://t.co/bfLgKvdagt#自作エフェクター pic.twitter.com/zsfKg81Un1
やっぱり最高だなぁ...
製作難易度 中級
⑮BIG MUFF RUM'S HEAD 1973Violet
人気の高いBIG MUFF、その中でも一番人気の1973Violetの回路を現行の部品で製作したらどうなるのか?という好奇心で製作した一台。
結果、完成品からは低音が唸り、歪みまくるBIG MUFFの音でした。
長年愛された回路の凄さを思い知らされた一台でした。
製作難易度 中級
⑯FUZZ WAR Ver1 7TR / DBA
⑰FUZZ WAR Ver2 4TR / DBA
これもお借りしたエフェクターを解析したヤツ。
Ver1とVer2で全く回路が違うので両方作ってしまえっ!てことで製作。
Ver1は扱いづらい超粗めのFUZZ、Ver2は非常に攻撃的なFUZZ。
Ver1はトランジスタ逆付け7段積みだったりとかなりの意欲が感じ取れて非常に面白い。
Ver2はBIG MUFFを元にDBAの解釈を盛り込んでいて面白いです。
但し、使用者を選ぶペダルだと個人的には思う...
製作難易度 中級
⑱Acapulco Gold / EQD
ワンノブが作りたくて、超簡単な回路を製作。
LM386NというパワーアンプICの2段積み回路で、がっつりディストーションサウンドが出てきます。中級の粘り具合も非常に気持ち良く、EQDのレベルの高さが窺えます。
製作も簡単なのでぜひ一度お試しあれ。
製作難易度 初級
以上、今年製作した18台を一気に紹介してみました。
振り返ればずいぶんと製作したなぁ...
これからも懲りずにぼちぼち製作していきますんで、
このブログをまた見に来てやってくださいな。
それではまた来年。
良いお年を~