音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作】Boot-Leg. Gain Helperがとても良い

前回のつづき

t-tone-works.hatenablog.com

 

前回から随分時間が開いてしまいました。

仕事とバンドが忙しく、なかなかエフェクターを製作する時間が取れてません...

さて、解析したBoot-leg. GHP-1.0の回路図を元に製作していこうと思います。

回路も大きくないのでサクサクっといきますよ~

 

 

まずはレイアウト

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PDFはこちらからダウンロード可能

https://drive.google.com/file/d/1--4jtT1v3tB45yDRpj4TiqNy6CySMTYE/view?usp=sharing

 

今回は1590Aに納めるようにレイアウトを製作してみました。

様々なサイト様にてGHP1.0のレイアウトが公開されていますが、1590Aサイズのレイアウトが無かったので作ってみました。

正直なところ、よっぽどの理由が無ければ1590Aで作る必要はないです。

電池も入らんし、寸法間違えたら絶対に入らんし、メリットは少ないですね。

 

1590A用なのでポットの向きがいつもと違う方向を向いてますが、いつも通りボードマウントポット配線できるようになってます。

ケースの穴あけ時は注意して下さいね~

 

一応ですが、分圧された部分にセラミックコンデンサ0.1μFを1個追加してます。

ノイズ対策として付けてるんですが、そもそも本来の製品には無い部品なので付けなくても問題ありません。

どれだけ変化するのかは分かりませんが、おまじないみたいなもんです(笑)

 

もしも、「自分でレイアウト作りたい!」って人はこちらの記事を参考にしてください~

t-tone-works.hatenablog.com

 

 

次は部品一覧

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ほとんど集めやすい部品ばかりですね。

このブログでもお馴染みな部品ばかりです。

ICだけは入手し難いかもしれません。

ICはシングルオペアンプですので、端子配列さえ合えば違う型番でも使用可能です。

NJM741Dがどこのサイトでも販売されているようですね。

UA741CPは販売されているサイトがあまり見当たりませんが、大阪のシリコンハウス店舗で販売していることを確認しましたのでご参考までに。

TL061やTL071でも代用可能です。

かなり簡素な回路のためICの性能が大きく影響することは間違いないでしょう。

 

ダイオードはいつもの通り、1N4001~4007辺りならどれでもOK。

本家では1N4002が採用されてましたけど、これは単に1N4002が他の製品にも使用してるから使ってるだけだと思われます。

 

 

製作するで~

今回のレイアウトはユニバーサル基板でも十分に製作可能ですが、なにせ2か月ぶりくらいの製作なので復習も兼ねて生基板をエッチングして製作します。

プリント基板の製作方法はこちらを参考にしてください~

t-tone-works.hatenablog.com

 

んでエッチングした基板がこちら~

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余ってた基板のサイズが2枚分ぴったりだったので意味も無く2枚作りました。

使うのは1枚だけなので、もう一枚は使い道無いですけどね。

 

さて、基板に部品を実装しましょう。

いつもの通り、背の低い順から配置していきます。

まぁ、今回は部品点数がかなり少ないので、どの部品から配置しても大した違いはありませんよ。

そんでもって完成した基板がこちら~

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背面のポットはこんな感じで配置されてます。

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エフェクターを自作するときって基板の固定、絶縁に悩みません?

特に使用時のトラブルが怖いので基板はしっかり固定する派です。

いくら絶縁しても、ケース内で基板が動いてしまう可能性があるのは怖いです。

事故や怪我に繋がらないためにも基板は固定した方が安全です。

 

 

今回の塗装はもちろん黄色、本家と同じような色合いに仕上がりました~

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やっぱり自作するならタミヤカラーが一番使い易いな。

塗装の方法はこちらの記事を参考にしてください~

t-tone-works.hatenablog.com

 

 

組み込みの時間!

組み込みについてはいままでサラサラ~っと流してたんですが、

もう少し分かり易い方が良いかな?と思ったので実体配線図を載せときます。

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こんな感じで組み込んでいきましょう。

今回は基板にLED用の抵抗器を載せられなかったので3PDTフットスイッチ側に取り付けます。

んで実際に組み込んだものがこちら

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おっしゃ、ぴったり収まった!
自分のイメージ通りに収まってくれると気持ちがいいですね。
フットスイッチの配線が実体配線図とは若干異なりますが、これは1590Aに収めるために向きを変えているだけで特に違いはありません。

好きなように配線しましょう。

 

 

いざ弾き比べ

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さてと、本家と弾き比べてみましょう。

組み込んだICはUA741CPですがほぼ一緒でした。

製作したほうが若干元気な印象だったのはコンデンサの違いだったりするのでしょうが、並べて聴かないとわからないレベルです。

手持ちのLM741CPでも試してみました。

こっちは若干高音域寄りな印象。

高音域がパキッとするので気持ち良いですが、使い勝手は悪いかもしれません。

ICで結構違ってくるのでTL071とかいろいろなICを載せて試してみるのも面白いと思います。

 

このエフェクターはアンプや他の歪み系ペダルとの組み合わせ次第で音の芯が太く、気持ちよく歪んでくれます。

高音域がキラキラと鳴るようなブーストなので、高音域を調整するトーン付きモデルを販売した理由がよく分かる。

まぁ、こんなに少ない部品でこれだけの効果が得られるってんだからBoot-Leg.は凄い。

もう発売から10年以上経過しても現役で戦える1台だと思います。

中古市場でも5000円程度で売ってるので作るより買った方が安いですけどね(笑)

 

 

さて、今回も完結。

次回はもう少し早めに更新できるように頑張ります。

今回製作した基板が1枚余っていますので欲しい方が居られれば差し上げます。

先着1名様のみです。

欲しい!って奇特な方、私のプロフ欄のメールアドレスにDMください~

ではでは~

 

最後に、私のバンドがサブクスでも聴けるようになったんで宣伝しときます~

よかったら聴いていってくだせぇ!

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