どもども。
今回は回路解析をやっていきますよ~
私の大好きなメーカー、Boot-leg. の原点!
それがこれ!
ROCK'N ROLL PARTY 1.0 / Boot-leg.
そうです。
過去にROCK'N ROLL PARTY 2.0(以下RRP-2.0)を解析しましたが、それの元祖ですよ。
Boot-leg. さん曰く、RRP-1.0は純粋なオーバードライブ、RRP-2.0はアンプライクなオーバーロードマシンを追求して開発されたのだとか。
音?そりゃ良いに決まってるでしょ?
とりあえず聴いてみましょか。
残念ながらRRP-1.0の動画は見つけられませんでした。
こちらはトーン機能が追加されたRRP-1.5です。
「SWITCH TONE SYSTEM」と名付けられたトーンノブが搭載されていますが、左に回し切るとスイッチが動作してトーン回路が完全に切り離され、RRP-1.0になるってな話です。
以前に製作したBoot-leg. Gain Helper 1.0(GHP-1.0)にも同様のモデルがありますね。
動画では最初にトーン回路OFF状態のサウンドが鳴っていますが、私が持っているRRP-1.0も同じサウンドでした。
バリっとした歪みの中にしっかり芯がある感じが最高じゃないっすか?
単純な歪みとしても使えるし、アンプとの組み合わせでブースターとして使っても優秀なんですよ~
さてと、実機の中身を見ていきましょうか。
さっそく分解
まずは裏蓋を開けた状態がこちら
あれ?!RRP-2.0と全然ちゃうやんけ!
名前は一緒でも回路は全く違うようですね。
更に分解していきます。
部品の配置はなんとなくRRP-2.0似てる感じです。
オペアンプは4回路入りですが、品番は削られていました。
初期型なのが理由なのか分かりませんが、ポットの配線に基板が使用されていました。
面白い接続方法ですが、手間やコスト的にはどうなんでしょうね...
では回路をトレースしていきましょう。
信号ラインはインプットから順に追っていくと分かり易いと思います。
電源ラインはDCジャックから確認すると分かり易いです。
トレースして回路を見てみるのって結構面白いんでおススメです。
但し、組立方法がメーカーによって様々あり、基板を無理に外したりすると破損しちゃう可能性がありますんで、そこは自己責任ってことで。
回路図
早速トレースして回路図を書き出してみました。
あれ?この感じ、どこかで見たような...
回路図のデータフォルダを漁っていると発見しました。
そう、この回路はこのブログでも過去に紹介した同社のJaw Breakerと似てる、というかほぼ一緒でした。
ほとんど一緒なんですが、一部定数が変化していたりトーンが無かったりしてますね。
詳しく見ていきましょう。
Jaw Breakerの回路についてはこちらの記事を見てくだされ~
回路構成
回路構成はいたってシンプルです。
バッファ回路
ここはBoot-leg.さんお馴染みのオペアンプバッファ回路なので今回は割愛。
次に増幅回路
非反転増幅回路なので可変抵抗の500KΩとバイアス電源に接続された15KΩとの比が増幅率となります。
この回路では最大増幅率が34.33となります。
割と少ない増幅率ですね。
次に行きましょう。
最後にアンプ回路
ここでは常時16倍まで増幅して出力しており、最後にパッシブ回路のボリュームが接続されて終わりになります。
初段と後段に分けて2段階で増幅させることによってプリアンプとパワーアンプのような関係にしているところがこのエフェクターのミソだと個人的には思っています。
クランチな歪みをブーストさせるような感じ。
トーンを設置しない設計なので発振防止用コンデンサが1200pFと割りと大きめなヤツになっています。
ここを少し変えてトーンを増設するのも良さそうかな?
ほぼJaw Breakerなのでレイアウトも少し変えるだけで良さそうですな。
私はRRP1.0とJaw Breakerを両方所有しておりまずが、実際に弾き比べてみると意外なほどに音は似てません。
RRP-1.0の方は王道クランチドライブでブースターとしても優秀。
それに対してJaw Breakerはクランチ~ハードドライブまでカバーするマルチプレーヤーな歪みという印象。
あくまで個人的な感想ですがね。
まぁ、どちらも非常に秀逸なペダルです。さすがBoot-leg.さんっすわ。
さて今回はここまで!
次回は製作編やっていきますよ~
ではでは~