塗装方法について
塗装については過去の記事でも書いてたんですが、
最近になって色々な方法を試した結果、かなり安定したクオリティで塗装できるようになってきたので参考までに書いていきます。
最近は知り合いの車好きな人から色々と教えてもらったりしてまして、
かなり参考にさせてもらいましたよ。
あくまで私がやってる方法ってだけなので「そんなん邪道じゃ!」ってなことあるかもしれませんがご了承ください。
ラッカー系塗装のメリット・デメリット
まずはここから。
これは色々あるんですが大まかにはこんなところでしょう。
- メリット:見た目が綺麗、ボードなどに並べたときに見分け易い
- デメリット:時間が掛かる、塗装が剥げる
メリットについては分かり易いと思います。
特に自作エフェクターを塗装せずに並べると「どれがどれだった?」問題が必ず出るでしょう(笑)
ライブハウスなどの暗い環境では特に見分け辛いんですよ...
パッと見ただけで見分けがつくことはかなり重要と思っています。
デメリットについてですが、塗装が剥げるってのは市販のエフェクターでもあります。
でも、今回紹介するラッカー系塗料は衝撃に弱いんですよ。
ぶっちゃけ、ぶつけたりすると塗装が割れたり剥がれたりします。
まぁそれが味っていうならそうですがね。
ホントはウレタン系塗料でトップコートを吹く方が衝撃には強くなるんですが、
ウレタン系塗料は高いんですよ...
作業環境
塗装する上で重要なのは作業だけではありません。
ラッカー塗装は溶剤にシンナーが入っているのでかなり臭います。
吸い過ぎてラリッたりしないように必ず換気しながら作業しましょう。
間違っても密室なんかで作業しないでください。
換気は自衛のためにも必ず行うようにしましょう。
多様な人が出入りする公園などの公共の場では止めた方がいいです。
他人の迷惑にならないことも重要なことです。
塗装に必要な塗料、道具
使用する塗料、道具について説明していきましょう。
塗料
①プラサフ
車用のプラサフです。
私は過去の記事ではメタルプライマーを使用していました。
しかし、少し塗料の乗りが悪く感じて車塗装する人に相談したところプラサフを教えてもらいました。
プラサフってのはプライマーとサフェーサーの合体版です。
この二つは両方下地処理に使われる部材なのですが、ざっくり説明するとプライマーは下地との密着性を高め、サフェーサーは上塗り塗料との密着性を高める効果があります。
その両面をカバーするのがプラサフ、なんて優秀な子なんでしょう。
コイツは色も付いているので噴射具合も分かるのでおススメです。
私はHoltsのプラサフを使用しています。
カーショップやホームセンターでも売ってるのでどこでも手に入ると思います。
②着色塗料
着色塗料はTAMIYA製プラモ用カラースプレーがおススメです。
缶スプレーには塗料の他に溶剤と呼ばれるものが入っています。
噴射時は塗料と溶剤が混ざって液体ですが、溶剤が揮発することで塗料だけが残り固まるんです。
ちなみにホームセンターで売ってる安いヤツ、あれはおススメしません。
溶剤が多い物が散見され、金属ケースに噴射すると垂れる可能性大。
車用も試しましたが、こっちは噴射量が多いので厚塗りし過ぎてしまうことがあり、少し使い難いと感じました。
まぁ、垂れたり厚塗りしたりするのが腕の問題と言われればその通りですがね...
その点、TAMIYAのカラースプレーは噴射量もちょうど良く、溶剤の具合がちょうどいいので垂れにくい。
いろいろな色が揃っており、個人で一台分を塗装するなら割と安価です。
おもちゃ屋やプラモ屋ならどこでも買えるはずです。
この1本でHAMMOND1590Bケース(裏蓋含む)2~3台くらいは塗れますよ~
③トップコート
ここでもプラモ用です。
理由は着色のときと同じです。
私はMr.SUPER CLEARを使用しています。
以前は車用のクリアを使ってたんですが、こっちの方が塗り感がよかったです。
あくまで個人的な意見ですのであしからず。
上塗り回数次第ですがこれ1本で3~4台分くらいは塗れるはずです。
光沢とつや消しの2種類がありますんで好きな方を選んでください。
これもどこでも買えるはずです。
道具
①紙やすり(サンドペーパー)
ケース研磨に使用します。
使用用途により番手が変わりますので注意してください。
#400~600:ケース下地研磨
#800~1000:プラサフ塗布後の足付け
足付けでは表面を整えたいだけなので高めの番手を使用します。
足付けの時は目詰まり防止のため
に水研ぎしますので、
耐水ペーパーの方が良いです。
最近は100円均一にも紙やすりが置いてるから驚きます。
②シリコンリムーバー
ケースの脱脂、汚れ除去に使用します。
ケースに油分が付着していると塗料をはじいてしまうので脱脂が必要になります。
これを怠ると塗料の乗りが悪くなる可能性があります。
シリコンリムーバー、シリコンオフなどの名称で、カーショップやホームセンターで販売してますんでどこでも買えるはずです。
脱脂剤って言ってますけど、ほぼ灯油です(笑)
灯油臭がキツイんで換気はしっかりしましょう。
私はHoltsのシリコンリムーバーを使用してます。
③綺麗なウエス(布)
これは脱脂する際の拭き取り用です。
綺麗な布で、目が粗くなければなんでもいいです。
捨てる予定のTシャツとかを切って使っても問題ありません。
タオルなどでは目が粗いのでおススメしませんよ~
④マスク
これ結構重要です。
噴射するとどうしても周辺に塗料が飛びます。
そしてどうやっても自身で吸い込んでしまうので、塗装した後に鼻くそほじると着色した色に染まってます(笑)
人体に良い訳が無いのでなるべく吸い込まないようにマスクした方がいいです。
健康第一!
⑤手袋
軍手とかの柔軟性がある手袋が良いです。
塗料が付いていずれ捨てることになるので安いヤツにしましょう。
塗料が皮膚に付くとなかなか取れないんですよ...
塗装するケースが小さいのでどうしても手には掛かってしまう場合があるので、
なるべく手袋を着用して作業することをオススメします。
塗料噴射について
実際に噴射するときのイメージとしてはこんな感じです。
ケースより外から噴射を開始してケースと並行にスプレーを移動させ、ケースより少し外で噴射終了。
私は1面につき3~4回程度の噴射で塗り終える感じでやってます。
これを5面行います。
個人的にはサイド4面→トップ1面の順に塗装するようにしていますが、
どこから塗っても問題はありません。
角の部分にも塗料が乗るように角部分にもサクッと噴射しといた方が良いです。
噴射距離ですが、対象物(ケース)と20cm程度離して噴射しましょう。
距離が近いと塗料が一箇所に一気に噴射されてしまい、垂れたり泡立ったりします。
厚く塗ると乾燥時に気泡が発生したりもするので注意しましょう。
逆に離れすぎると塗料がケースまで届かず、いくらやっても塗装できないことになります。
ここの適切な距離はスプレーを動かすスピードにもよるので一概に言えません。
良い感じの距離を探してくださいな。
さて長くなりました。
次は塗装方法ですが、次回にしますね。
ではでは~