音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作】CORNISH OC-1ってヤツが良いらしい 

前回の続き

t-tone-works.hatenablog.com

 

さて、作成したレイアウトを元に製作していきましょう。

前回も言いましたが、ユニバーサル基板で作るのはかなり無理あります。音出ないなんてことになったら大変です。

今回は部品点数も多いし、部品代もバカにならないんで。

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1個のエフェクターでこんなに部品使うのは久々ですんでテンション上がりますわ。

 

まずは基板製作

エッチングで製作していきます。

最近はこればっかりですね。

基板の作り方はこちらを参考にしてくだせぇ。

t-tone-works.hatenablog.com

 

ほんでエッチング、穴あけまで完了。

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でかいなぁ...

 

試しにケースに嵌めてみたら...

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キッツキツや...先が思いやられます。

 

さて、今回はオプトカプラを自作します。

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こんな感じで向い合わせにしてから熱収縮チューブで固定します。

 

まずは足が接触してしまわないように熱収縮チューブを使って保護します。

LEDは足によって色を変えておくと間違いないです。
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それから向い合わせて大きめの熱収縮チューブで固定します。

あまり見た目はよろしくないですけど、まぁ今回はこんな感じで勘弁してください。

ホットボンドで固定したり、中にパイプ入れたりして綺麗に作られる自作先生もおられますんで興味があればGoogle先生にでも聞いてみてくださいな。

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ここから部品を載せていきます。

まずはジャンパー、抵抗(立てないヤツ)、ダイオードなどから。

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次いでICソケット、その次はコンデンサ、背の低い順で入れていきます。

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あとは抵抗を立てて載せていきますよ~

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最後に電解コンデンサトランジスタ、自作オプトカプラを入れて完成。

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なんということでしょう。部品がキッツキツです。

一部のコンデンサは載りきらないので背面(はんだ面)に直付け状態。

220uF、100uF周辺は抵抗とかコンデンサが何個か傾いてしまいます。

 

自分で作っておいて言うのもなんなのですが...

このレイアウトはおススメしません。

かなり無理がある配置になってしまったので部品が入らないことが多々あるはずです。部品選定次第では完成できないかも...?

 

もしも自作してみたい!という方は回路をトレースしたAion Electronicsさんへ発注することをオススメします。

https://aionelectronics.com/project/oceanid-optical-compressor/ 

aionelectronics.com

 これ見た目がめちゃくちゃ綺麗なんですよ(笑)

しかもバッファー入/無も選択できるようなスイッチが取り付けられるようにスイッチ周りの基板も付いてるんですよ~

 

とりあえず基板は組めたんで軽く音出しでも。

これ気持ち良いねぇ...バッファーとクリーン回路から構成された音がキラキラでずっと弾いてられる音でした。

半固定は変化させてみましたが、やはり27%前後くらいがちょうどよさそう。でもあまりシビアに抵抗値を測っても、他の抵抗器の誤差も考慮すると最終的には耳で確認するのが良さそうです。とりあえず27%にもっていってから微調整って感じが吉でしょう。

 

 

ケースデザインするで!

今回のケースはラベルシールを使ったやり方します。

ハンドメイドエフェクターではちょいちょい見かけるケース表面にシール印刷が貼ってあるアレです。

実は今回、初めてやってみたんですがなかなか要領を得ず1枚作るのに2時間かかってしまいましたよ...

今回使用したラベルシールはこちら

エーワン ラベルシール 光沢紙 インクジェット A4 ノーカット 10シート 28691

エーワン ラベルシール 光沢紙 インクジェット A4 ノーカット 10シート 28691

 

インクジェットプリンターで簡単に印刷できます。

んで作ったがシールがこちら

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結構良い感じに仕上がりました。

でも表面の光沢がちょっと薄いかな?って感じでした。

私なりの初めて使ってみた感想は、

  • 塗装するよりも道具が少なく、短時間で完成させれるから楽
  • ある程度のデザインはPCで製作できるので自由度は高い
  • 塗装よりも傷が入りやすいので劣化が気になる
  • 触り心地があまり好きではない(超個人的意見です)

とまぁこんな感じですが結構面白い。

 やはり誰でも好きなようにデザインできるところは良いですね。

 

んでケースに貼りつけたら今度は部品穴の部分にカッターで穴を空けます。

ラベルシールで作る場合はポットの回転防止穴部分のシールは穴を空けなくても大丈夫です。ラベルシールで穴がうま~く隠れるんでちょうどいい感じになります。

 

今回は本家CORNISH風にしたかったんでこんな感じのデザインにしました。

え?なんで緑なのかって?インク切れてたんですわ...

まぁ緑でも結構カッコいいからOKにしちゃいました。 

 

それじゃ組み込み!

もうここからはサクサクっと済ませちゃいますね~

色々乗っけて~

配線して~

ハイ完成!

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中身キッチキチになりました(笑)

ポットは基板裏から配線出してるんで基板の表側には配線は出てません。

 

フットスイッチの配線はこちら

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1981 INVENTIONS DRVのやつですが配線は同じです。バッファー入りなのでINジャックから基板のINに直接配線になります。注意してくださいな。

 

 

そんじゃ音出し~

う~む、なんとも煌びやかな響きがいいですなぁ。

これはクリーン回路の設計もあるのでしょうが、Cornish Bufferも良い仕事してるようです。つないだだけで良い音!みたいなヤツですわ。

コンプ、ブレンドを上げても自然なコンプレッション感で気持ちいい。

よくあるパコパコ感なんてのはありません。

ただ...音量がデカい(笑)

正規品も同様なのか確かめる術がありませんが、ボリュームを10にすると軽く歪みます。そのくらい音量がデカい。このノブはほんとに調整用くらいなんでしょうね。

4くらいでほぼ原音と同等の音量になりました。

 

あとね、個人的にはここが一番好きなんですよ。

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ここを眺めながらギター弾くとね、自作したオプトカプラのLEDがギターに合わせてふわふわと光り方を変えるんですわ。なんともかわいい。光学式ならでわって感じです。

 

 

とまぁここまでで今回は完結となりました。

需要があれば1590BBとかの大きめケース用の無理がないレイアウトとかも作ろうかな?

需要があればね(笑)

 

次回は何を作ろうか....

ではでは~