音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作】幻のグリーンボックス、TS808を作る

前回のつづき

t-tone-works.hatenablog.com

さて、サクサク製作していきましょう。

特に難しくはないのですが、古いエフェクターで使用されている部品が廃盤になっていたりするので部品手配だけ少し手間取るかもしれません。

 

 

まずはレイアウト

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PDFはこちらからダウンロード可能

https://drive.google.com/file/d/1rAQUaRSXmEq3CxChZjdo-sIGl14vNOh_/view?usp=sharing

 

いつも通りボードマウントポットで配線します。

前回の記事でお話した通り、元々のTS808はスルー時にもバッファを通る設計になっています。さらにモーメンタリースイッチを利用したJFETスイッチ回路で動作させているため基板も大きいのですが、今回は面倒なのでトゥルーバイパス配線で製作します。

コンデンサは少し種類が多いので注意が必要です。

  • フィルムコンデンサ / オレンジ色のヤツ
  • 電解コンデンサ / 青い丸型のヤツ
  • 電解コンデンサ(無極性) / 緑の丸型のヤツ
  • セラミックコンデンサ / 黄色い楕円形のヤツ
  • タンタルコンデンサ / 黄色い丸型のヤツ

ってな感じで示してありますんでね。

 

 

次に部品一覧

 

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ここで悩むのはGカーブ可変抵抗器とダイオードのMA150。

Gカーブの可変抵抗器は普通にはあまり手に入りにくいと思います。

私が見たところではGarretaudioさんにGカーブ類似品としてWカーブが販売されてました。

あとは桜屋さんでも販売されてましたね。

代替部品ならBカーブ20KΩで問題無し。

 

あとダイオードのMA150もあまり見かけませんね。

Garretaudioさんには売ってましたが、代替部品なら1N914で問題ないでしょう。

 

それ以外は特に手に入りにくいものはないです。

オペアンプですが、一番手に入りやすいNJM4558Dと記載してますがデュアルオペアンプならどれでも大丈夫です。

 

トランジスタの2SC1815のランクはどれでも大丈夫だと思います。調べても出てこなかったんですよねぇ。まぁバッファーとして使ってるからでしょう。

GRだろうがBLだろうがYだろうがどれでも使えますよ~

 

電解コンデンサの中「NP」と記載してあるヤツがありますが、これは無極性の電解コンデンサです。

よく見るのはニチコンMUSE、緑色したヤツです。

間違えないように注意が必要ですよ~。

 

製作するで~

ここからはいつも通りなんでね。

エッチングした基板はこんな感じ。

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ちなみに今回使用しているタンタルコンデンサは極性があります。

んで、電解コンデンサは-側に印があるんですが、タンタルコンデンサは逆の+側に印があります。

そしてなぜか両方の足の長さが一緒なものが多い。

今回購入したタンタルコンデンサはこんなヤツ

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今回のヤツは丁寧に+側のリード線が長くなってました。

間違って逆に取り付けないようにしっかり確認したほうがいいです。

 

今回からポットにこんなものを導入しました。

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「ポットダストカバー」ってヤツなんですが、基板裏にポットを配線する方法だとポットの裏と基板の間がショートしないかって結構気になってたんですよ。
んで、海外のエフェクターだとこの部品が付いてたりしてて、見た目も格好いいので買ってみました。

私が調べた中では現在は日本で取り扱ってるところがないみたいです。

仕方なく海外サイトで注文。ここら辺は別の記事にしようかな。

ポットに取り付けた状態がこちら

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基板に取り付けるとこんな感じ

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良い感じでしょ?

 

さて、残りの部品を組み立てて基板完成。

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今回は部品をGarretaudioさんに注文したのでTONEポットはGカーブ類似品のWカーブ20KΩ、ダイオードはMA150、フィルムコンデンサはPanasonic ECQV、電解コンデンサはFWシリーズ、両極性はMUSEを使用しました。

音出しもOK。

 

早速組み込みに入りましょう。

LED用抵抗が基板に入っていないのでスイッチ部に仕込むことにします。

配線はこんな感じ

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ケースは過去記事で製作したグリーンボックス使います。

t-tone-works.hatenablog.com

 んで組み込んだものがこちら~

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良い感じにケースの色に合ってる感じで仕上がりしました。

私は電池使わない派なのですが、詰めれば電池収納も容易だと思います。

 

 

試奏するで~

やっぱりTUBE SCREAMERは良いなぁ...

トーン回路のバンドパスフィルターでしっかりと中域に寄った音がなんとも言えない感じです。シングルコイルとの相性が非常に良い。

トーンにGカーブ類似品のWカーブを使ってみましたが、私の感覚としてはBカーブでもそんなに問題は無さそうです。

肝心のゲインは...はい、そうです。歪みにくいです。

最大にすれば軽いオーバードライブ程度には歪みますが、歪み単体で使うには少し難がありますね。

やはりアンプありきでブースターとして歪ませる方が良い音します。

 

ここから更に自分流にカスタマイズするのも有りでしょう。

簡単な改造ならオペアンプの交換。MUSE01だったりTL072だったり、サクッと変えて変化を楽しめるからおススメです。

他にもクリッピングダイオードを非対称にしてみるとかダイオードの種類を変更してみるとかしても面白いです。ダイオードの部分をソケットにしとくと便利でしょう。

コンデンサも種類や定数を変えると面白いんですが、定数を弄ると音が崩れやすくなるから慎重に。

 

 

今回はここで完結。

一度は作ってみたい名機シリーズ。

記事冒頭にも書きましたが、単純に欲しいだけなら「買った方が安い」です。

TS808リイシュー版は新品で1万円切っちゃうんですからねぇ...

自作好きならぜひとも作ってみてもらいたい一台でした。

それでは次回。

ではでは~