はいどうも、今回はまた歪み系の自作に戻ります。
結構前から気になってて作りたかったエフェクターがありまして。
それがこれ。
Catalinbread WIIO

いろんなレビューサイト見てても意見が分かれる癖者らしいです。
古いHIWATTアンプCP103をシミュレートしており、作者が超有名イギリスロックバンドを好きすぎて作ったペダルだとかなんとか。”II"の間に横棒を1本足すとあのバンド名に...なんてのは有名な話ですな。
基板にも歌詞が書いてあったりなかったり、どんだけあのバンドが好きなんだよ...
そんな作者の趣味嗜好しかなさそうなエフェクターなんですわ。
すでに生産終了しているみたいですけど根強い人気があるようです。
癖があり過ぎって聞くと作ってみたくなるんですよ~(笑)
使えるかどうかなんて二の次ですわ。
それじゃ早速、試奏動画いってみましょうか。
この歪みにくくて全体的に少しバリっとなってる感じ、嫌いじゃない...
昔のアンプに近づけただけあって歪みにくいような感じすね。3時以降では結構歪むけどそれまではゆっくりなところがアンプっぽい。倍音の出方は好きですわ~。
BASSの可変幅狭くないか?これもアンプに近づけたからか?う~ん、よくわからんがこの辺が作者の愛なのかな(笑)
まずは回路図~

今回もディスクリート回路なんですが、MOSFETって部品を使用してます。電界効果トランジスタの一種です。楽器の音を増幅させる部品としてオペアンプ、トランジスタ、真空管が主ですが、このMOSFETはトランジスタの仲間になります。
特性として偶数次倍音を多く含むとされており、真空管増幅に近い性質を持っているのです。一番有名なのはLandgraff Clean Boostですかね。
FULLTONEのFULL-DRIVE2 MOSFETとかはこれをクリッピングに使ったりしてますね。
一応説明しておきますと3本の足は
トランジスタ→B(ベース)、C(コレクタ)、E(エミッタ)
電界効果トランジスタ→G(ゲート)、S(ソース)、D(ドレイン)
と表します。
代用品を使ったりする場合は注意してください。品番によって足の配置がGSDだったりGDSだったりしますんで。
D1~D3はツェナーダイオードという部品です。これは”電流が変化しても電圧が一定である”という特長を持つダイオードで、回路に必要な電圧に合わせますんで電圧値だけが記載されてます。エフェクターの回路図だとた~まに見かけます。
C9、C11は本家Catalinbreadではタンタルコンデンサが使用されてます。これは極性があるコンデンサなんですが音の特性で入れてるっぽい。電解コンデンサでも動くけどここはタンタルコンデンサ使っときましょ。
さてと次にいきましょうか。
次はレイアウト~
海外サイト様のレイアウトだったり、他のビルダー様のレイアウトを使ったり回路図から起こしたり、場合に応じて色々やるんですが、
今回のやつは海外サイト様のをベースにしてちょこちょこ修正しました。
なんとなく配置が好きじゃなかったんでね、好みの問題ですよ(笑)

PDFはこちらからダウンロード可能
https://drive.google.com/file/d/16kP-eIqF0QjfaF3tdjlGKbO-CVPYrQ2R/view?usp=sharing
今回も基板に直接ポットをマウントする配置です。
ツェナーダイオードは1N4739(9.1V/1W)を使用します。9.1Vならどれでもいいので1N5239(9.1V/500mW)とかでも問題なしです。
真ん中と右端に黄色い電解コンデンサがありますがこれがタンタルコンデンサ。極性の指示マークが電解コンデンサだと-側に入ってますが、タンタルコンデンサだと+側に入ってますんでここ注意。今回もフットスイッチはトゥルーバイパス配線ですぞ~
次は部品一覧!

今回のなかでは購入し難い部品は無さそう。
10M抵抗とかは売ってるところと売ってないところがあるかも。
今回も電源部にだけ金属皮膜抵抗を使用する予定です。
レイアウトが密集してるんでエッチング基板で作ろうかな。
さて今回はここまで。
次回は製作~