今回のエフェクターはXOTIC "Soul Driven"!
XOTICといえばAC/RC BoosterやBB Preampなんかが有名なんですけど、
今回は王道を置いといてこれやっていきます!
そもそも、Soul Drivenとはなんぞや?
私もたまたま回路図を拾ってから検索するまで知りませんでした(笑)
最近のエフェクターは種類出過ぎてて追いつかないっすわ。
Soul Drivenとはこれ!
調べてみると元々はジャズ/フュージョンギタリストのアレン・ハインズの
シグネチャーモデルとして2016年に発売、
そのあとに外観を変えたモデルを発売したとのこと。
現行品はシルバーの筐体みたい。
AC Boosterの回路が元になっているようでしてコントロールが若干変化してるよう。
音はXOTIC公式が出してるこちらの動画から~
どうです?なかなか良い音じゃないすか?
どういう回路なのか気になるー!
てなわけで回路図を見ていきましょ
前段のIC(三角の±付いてるやつ)で歪みを作り、後段のICでトーンを調整。
XOTICの製品では中にDIPスイッチがあってベースのブースト具合を調整できるように
なってるんですけどアレン・ハインズはOFF(デフォルト)で使ってるみたい。
AC Boosterとはクリッピングも違うし増幅回路も違うし...トーン回路に至っては全く別になっとるな。
コントロールは4個で
・Gain
・Tone
・Volume
・Mid Boost
・Bass Boost(内部DIPスイッチ )
Toneはギターなんかと同じ高域カット。Mid Boostは周波数調整です。
実はこのエフェクターは常時Mid Boostが掛かってて、
その周波数帯を調整する仕組みです。
内部DIPスイッチのBass Boostとも組み合わせればかなりの幅をカバーできるペダルになりそう?!では早速準備に取り掛かりましょう。
まずはレイアウトの用意なんですが、
今回は回路図のみなのでレイアウトは自分で作成することにしました。
私が使ってるのはDIY Layout Creatorというソフト。
フリーソフトなんですけど結構使えるんで重宝してます。
回路図から作成したレイアウトがこちら
PDFはこちらからダウンロード可能
https://drive.google.com/file/d/1f8LOR21xzgvGTbVKgmz3yAa5t-IZfLuX/view?usp=sharing
プリント基板用のレイアウトを一部更新しました。(2021/03/23)
個人的には内部DIPスイッチってあまり好きじゃないんですよね~
なんか操作性に欠けるというか...
Bass BoostはDIPスイッチの組み合わせでフラット~+6dBまで調整可能なんですけど
抵抗の値で変化させているのでポットに変更してます。
こんなことできるのが自作の楽しさですわな!
あと、電源周りの電解コンデンサの値を大きくしてます。
電源のノイズで多いのがブーンってなるやつなんですけど
電源部にコンデンサを入れることによってノイズ除去しようってやつです。
バイパスコンデンサ(パスコン)て呼ばれるやつです。
元々回路図には10uFが2個と書いてありますけど47uFと100uFに変更してます。
コンデンサの値によってカットする周波数も変化するんですけど変更しなくても
問題はないですよー。
部品調達用の部品一覧がこちら
あんまり売ってないのは
・1N5817
・BAT46
・BC549C
・Cカーブ可変抵抗(10K)
くらいですかね。ダイオード関連はいつもGarretaudioさんにお世話になっとります。
可変抵抗器は一般的にAカーブとBカーブがよく売られてます。
Cカーブはあまり見ないんでA/Bでも代用はできるけど今回は回路図の指示に従っときましょう。
そもそもカーブってなに?て話を少しだけしときます。
可変抵抗器はシャフトを回転させることで抵抗値を変化させてるんですが、その変化の仕方に種類がありそれを表すのがカーブとなります。
上の図ではA/B/Cでカーブの仕方が違うことを表してるんですが、
見ただけじゃよくわかりませんよね。
ここは割とざっくりでいいです。
- Aカーブは聴感上、人間が自然に聞こえる
- Bカーブは一定に変化させる
- CカーブはAカーブの逆
このくらいで覚えとけばなんとかなります(笑)
ちなみに最大抵抗値は決まってるんで互換性はあります。
ただし、コントロールを少し触っただけで大きく変化しちゃうなんてことがありますからね。私はなるべく元の回路図に従うようにしてます。
あと電解コンデンサのところにBiporlarて書いてますがこれは無極性電解コンデンサです。電解コンデンサには極性(向き)があるんですけど無極性はそれが無い。
ここは必ず無極性を使いましょう。
準備はこれくらいにして次回は製作に入りましょ!
ではまた~