音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作①】Friedman GOLDEN-PEARLを作るで!

前回の続き

t-tone-works.hatenablog.com

 

今回はこれから自作を始めようかな?人向けに製作方法なんかを詳しく書いていきますんで多少長くなります。最初って本とか色々読んだりするんですけど分からない部分とかあって苦労するんですよ。自作初心者解説的なものを多めに入れていきますんであしからず...

 

さてまずは部品を用意して部品がそろってるか確認しましょう。

(並べる必要はないです、見栄え重視で並べてるだけですよ)

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抵抗はテスターで抵抗値をしっかりと測定しておくといいです。

部品の取り付け時もテスターで1本づつ確認しながらやった方が間違いありません。

当たり前なんですけど作ってる最中に「あれ...?足りない...?」なんつーことになったら立ち直れなくなるくらいショック受けますんで(特に私...)

んで部品がそろってることを確認したら次!

 

 

基板の作成!

今回はユニバーサル基板を使います。

私が使ってるのはAmazonでたまたま購入したこれ

ユニバーサル基板 (PCB 50mm×70mm 432穴) 25枚セット

ユニバーサル基板 (PCB 50mm×70mm 432穴) 25枚セット

 

安い!そして大きさがちょうどいい!(すべて良いってわけじゃないけどね)

主流な自作エフェクターはこのくらいの大きさで作れます。

この基板は裏面にランドと呼ばれるはんだを入れる部分がついてます。穴の周りの光ってる部分ね。

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特にこの基板で注意しないといけないのがこのランドが剥がれやすいんですわ...

ポイント・トゥ・ポイント(以下PtoP)で作成するんでランドは気持ち程度で思っといてください。

PtoPてなんじゃい!て人、この穴に部品を通して部品の足を曲げて部品の足同士をはんだすることでパターンを作る製作方法です。LandgraffとかはPtoPで製造してたのは超有名な話ですけど昨今ではこのやり方の方が音が良い!なんて人がいますけどどうなんでしょうかね?私には音の違いはそこまで分かりません。

 

 

では実際の写真も交えてPtoP配線のお話をしましょう。 

まずは基板を切り出します。

必要なホール数を数えて(このエフェクターなら縦12穴×横21穴)カッター(できればアクリルカッターが便利)で切り込みを入れます。

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このとき必ず裏面も入れましょう。

さて切れ込み入れたらパキッとおります。

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これを4方向すべて行うとジャストサイズな基板が出来上がりました!簡単でしょ?

ユニバーサル基板にも種類が色々あってガラスエポキシ基板なんかは見た目も綺麗でランドもしっかりしてるんですけどメチャ固いんでこの作業が一苦労なんです。初めての方にはお勧めできないんで見た目だけで買わないよーに!(笑)

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さてこれに部品を乗っけていくわけなんですけど、私は一応部品を配置する順番を決めてます。

  1. 抵抗、ダイオード
  2. ICソケット、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ
  3. 電解コンデンサ

なんで?てなりますがこれは部品の背が低い順からなんです。いきなり電解コンデンサなんか乗せちゃうと抵抗とか乗せるときに基板が机に安定して置けないんで基本はこの順番が楽です。まぁ気合でなんとかなるもんなんでどれから乗せても問題はないですけどね。

 

それじゃ早速部品乗せていきましょ!まずは基板に乗せるために部品の足を曲げます。

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抵抗ならこんな感じ。

 

それを基板に乗せて、パターンと同じ方向へ曲げてはんだ付けします。

部品は極力基板と隙間が空かないように乗せましょう。変なとこで接触してたら嫌ですし、見た目がよろしくないので。

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次の部品を乗せて同じようにパターンと同じ方向へ曲げます。

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ここで最初に乗せた抵抗の足と2個目の抵抗の足が重なったのがお分かりでしょうか?ここをはんだ付けします。

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はい、これの繰り返しで基板を作成していきます。パターン間違いとか結構あるんで1個づつ慎重に作業することをお勧めしますよ。

これ簡単なんですけど間違えたときに部品を外すのが結構メンドクサイんで。過去にも何度となく間違えてイチから作り直し...なんつーことやってきましたんで。部品の数にもよりますけど私は1枚の基板で平均1~2時間くらい掛かります(笑)

パターンを事前に基板にマジックで書く方法がありますんで間違えるかな~なんて人は絶対にやった方がいいです。私は面倒なので簡単なヤツならやりません。

さてとジャンジャン部品を取り付けていきましょう!

 

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はい、ここまでが第一段階です。ここで部品を乗せる際の私なりのポイントをひとつ、抵抗はカラーコードと呼ばれる抵抗値を表したものがあります。カーボン抵抗なら4本、金属皮膜抵抗なら5本あって読む方向があります。

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こんなやつね。

部品を乗せる際はこのカラーコードの第四色帯(金属皮膜抵抗は第五色帯)の方向を合わせた方がいいです。いざ鳴らそうとして音が出ない...なんて確認・修正が必要になった時にカラーコードを読みやすくするためです。私の場合は抵抗器が縦に配置するならカラーコードの第四色帯が下、横向きなら右にくるように配置しています。

「そんなんいらんわ!余計なお世話じゃ!」って人は無視してもらっても大丈夫ですよー

 

それでは続きまして第二段階がこちら

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はいこんな感じ、ようやく基板らしくなってきましたねー

LEDとダイオードには方向があるので注意が必要です。LEDではレイアウトで平たくなっている面がカソード(-)側になります。LEDは長/短の足がついており短い方がカソードになります。ダイオードは黒や白の帯が入っている側がカソードになるのでわかりやすいですよね。

あとこれはどっちでも機能するんですが、ICソケットにも方向があります。切り欠きがついてるんですがICを乗せる際の方向を合わせるものなので一応方向を合わせておくと見栄えがいいですよ~

コンデンサなんかは基板と部品の間に隙間が出来ちゃいますけど問題ないです。極力隙間が少なくなればOK。

 

それじゃどんどん乗せていきましょ-!

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はい出来ました!基板はほぼ完成です。

電解コンデンサ乗せただけなんですけどどうです?基板っぽいでしょ?電解コンデンサにも向き(極性)がありますんで注意が必要です。黒い帯がついてるんでめちゃくちゃわかりやすいんで間違えないでしょうけどね。(とか言いながら私はたまに間違えるんですけどね...)

周囲をグルっと取り囲むグランド(-)は部品の足を切ったもので継ぎます。

 

ICは一番最後に乗せましょう。これからまだ配線やらではんだ付けするのにIC乗せてて壊れちゃったら元も子もないっすからね。あとICは基本的に足が若干外側を向いてます。そのまま差し込んで曲げてしまわないようにあらかじめ内側へ曲げておきましょう。左が購入した状態、右が曲げた状態。このくらいでICソケットにスパッと入ります。

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さてさて、ここまできたら必ずパターンを見比べてください。

変なとこ配線してませんか?

部品の数は合ってますか?

部品の向きは合ってますか?

部品の位置は合ってますか?

パターンがくっついてないとこ無いですか?

パターン以外に接触しちゃってるとこ無いですか?

ここからさらに組み込みを行うのでここで間違いが見つかるならラッキーです。すぐに直しときましょう。それとまだ配線してない箇所に印をしとくのがいいですよ。

問題なければ次のステップへ!

 

 

あらら基板だけでずいぶん長くなってしまった...すみません、今回はここまでっす。

つづきは次回!ではでは~

 

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