なんか面白いエフェクター無いかな~
なんて思った方にぜひとも作って欲しいエフェクターがあります。
その名も...
NOISE SWASH
NOISE系エフェクターでは超有名なイカれたエフェクター、それが4msが発売しているNOISE SWASHです。
まずはとにかく音を聴いて欲しい。
どうです?...なかなかのイカれっぷりでしょう...?
上の写真のNOISE SWASHはNOISE SWASH miniと呼ばれるタイプ。
音は聞いての通り轟音ノイズ系ですが、回路の随所にアイデアが盛り込まれてます。
◆コントロールはこちら
・Swash:ノイズ回路の心臓部のスウィートスポット
・Noisegait:ミュージックノイズフローコントロール
・Pregain:ファーストステージのゲイン
・Preclip:セカンドステージのダイオードクリップ選択
・Postgain:サードステージのゲイン
・Postclip:サードステージのダイオードクリップ選択
・Bass:ローエンドのランブル
・Low Power:電池残量の低い状態をシミュレート
・Self-oscillations:内部フィードバックのレベル
・Self-osc switch:自己発振のON/OFF
・Volume:全体の音量
ミュージックノイズフローコントロールてなんぞや(笑)そんなん聞いたことねぇよ。
これだけでも”訳分からんイカれたヤツ”と分かってくれるでしょ。
まずは回路図を
今回の回路図はこちらから拝借。
http://www.commonsound.com/kits/doku.php
海外サイトなのでGoogle翻訳しながら見て下せぇ。
んで回路図面みてみよう。
見にくい場合は下のリンクからPDFをDLするべし。
PDFはこちらから~
http://www.commonsound.com/swash/mNS/schematic131.pdf
基本は増幅回路を3回路直列に並べた感じ。そこにクリップON/OFF選択を2段、3段目に挟んであります。
面白いのはSelf Oscのツマミ。これは内部フィードバックを行い、自己発振させる回路です。
まぁ、こういうエフェクターは回路図見ててもあまり意味ないんで(笑)早速作っていきましょか。
レイアウトがこちら
PDFはこちらからダウンロード可能
https://drive.google.com/file/d/1Hh5Nm3nIg9FuAK2SLi_BzXNBemfef2iQ/view?usp=sharing
今回は1590Bに収まりませんでした。なにせノブ8個、スイッチ3個とコントロールが多いので1590BBに収まるサイズに調整。
いつものようにポットにはんだ付けした部品の足で基板に固定する方式。
今回は部品が少ないからユニバーサル基板で作ります。
部品はこちら
少ないですな。今回はTL062とTL072を使用します。両方オペアンプですが、062は1回路入り、072は2回路入りです。
そんなに手に入りにくい部品も無いです。
サクサクいきましょう。
完成品がこちら
さっそく試し弾き!
スイッチオン!
ズォォォォォォォォ....
ブゥゥゥゥゥゥゥゥ....
ピーーーーーーーー....
ゴゴゴプッゴゴゴプッゴゴゴプッゴゴゴプッ....
うん、壊れたかと思って小一時間悩みましたよ。
色々調べた結果、これでいいらしい。
ファズに近い歪み、自己発振、ノイズが怒涛の如く押し寄せてきましたわ。
ちなみにPre ClipをONにすると音量が極端に下がりますが、こういうモンらしいです。
そして驚いたことにコイツ、インプットに繋がなくても発振します(笑)
ビートボックスみたいな音からサイレンのような音まで出ますよ。
一応、発振してるとこ動画に撮ったんでどうぞ。
またしてもお蔵入りエフェクターを作ってしまった。使い道はまだ無い。 https://t.co/i3AemSmcFA#NOISESWASH #自作エフェクター pic.twitter.com/5SlXsi80mu
— ルートワンの三線弾く人 (@ORIENT_Gt) 2020年7月14日
ツマミを少しでも弄ったら同じ音に辿り着くのが困難なレベルで色んな音がします。
とりあえず、私は引き出しにそっと隠しました。
いつか使える日が来ると信じて。
てなわけで今回も終わりです。
今回のNOISE SWASHは超異端児なんで、興味があったら作ってみても面白いかも。
バンドで使ったら100%メンバーから嫌われますから自己責任で。
ではでは~