お久しぶりの更新!
最近は仕事仕事でなかなかエフェクターに向き合う時間が取れず、気づけば前回更新から約1ヶ月も経過してました...
もうちょい定期的に更新できるように頑張ります。
さて、今回は回路解析。
ネットショップでエフェクターを眺めていると気になる一台を発見。
勿論即購入しましたよ。
今回のエフェクターはこれ!
Boot-leg. Gain Helper
このブログではお馴染みのBoot-leg. のエフェクターです。
私はこのメーカーが好きなんですよ。
絶対的な信頼を寄せるペダルメーカーです。
このGain Helperは名前の通りブースターです。
メーカーの決め文句がこちら。
「ノンクリップが実現するクリーン~ブースト」
うん、なかなか芳しいですね。
さっそく音を聴いてみましょう。
色々探したのですが、Gain Helper1.0の試奏動画が見つかりませんでした...
上の動画ではGain Helper2.0というトーン回路を増設したモデルになります。
真ん中がトーンですが、スイッチ付きノブになっており左に回し切るとトーン回路が切断されるので元の1.0に非常に近い音となります。
聴いてみて分かる通り、そんなに極端なエフェクターではありません。
でもこれをペダルの最前に配置して常時ONとかするとね、めっちゃいい音するんですよ。
バッファー的に使うも有り、歪み系の前でゲインブースターでも有り。
結構幅広く使えるペダルだと思います。
Gain Helper1.0のコントロールは2つのみ。
- GAIN / 入力ゲインコントロール
- MASTER / 出力コントロール
よくあるブースターなので説明は不要かと思います。
それじゃ早速中身を見ていきましょう。
回路図
Gain Helper1.0の回路図ってネットにいくつか出回ってるんですけど、中の写真を掲載してるサイトってないんですよね。
私は勿論のこと、到着したその日に分解しましたよ。
ってなわけで中の写真がこちら~
基板が小さい!そして部品点数も少ない!
こんな小さい基板であんな使い易い音が出来上がるとは...なるほど面白い。
オペアンプにはUA741CPが配置されています。
シングルオペアンプ1個のブースターってあんまり見たことないですね。
興味深いです。
実機回路をトレースして作成した回路図がこちら!
なんてシンプルなんでしょう。
そんなに特殊な回路などはありませんでした。
入力側から1MΩのプルダウン抵抗、コンデンサ0.1μFとバイアス電源に繋がる1MΩから形成されるハイパスフィルターを経由してオペアンプへ。
オペアンプでは非反転増幅回路により最大約50倍のゲインが得られます。
その後、再度ハイパスフィルターを経由して出力。
全体的に原音をなるべく変化させないように設計されているような印象ですな。
電源部分は10KΩ2本から形成される分圧回路により4.5V(VB)を生成し、バイパスコンデンサ100µFによりノイズ除去。
よく見る回路ですね。
9V側にもバイパスコンデンサを入れたりしていないのはコストダウンの兼ね合いなどあるのか?それとも単に意味がなかったから?
これはなんとも言えませんね。
今回はさらさら~っと紹介してみましたが、こんなにシンプルな回路で人を魅了するサウンドを作り上げるBoot-leg. はやはり凄い。
特殊な部品、高価な部品を使用しないところも私好みなんですよねぇ(笑)
正確な発売年月は不明なんですが、2007年頃から販売されているようです。
しかも仕様変更無し、目立ちはしませんがかなりのロングセラーです。
そういうとこも素晴らしいエフェクターだと思うのですよ。
ギター鳴らして楽しい、裏蓋開けて楽しい、分解して楽しいと3拍子揃ってるBoot-leg. のエフェクター。
手元に1台持ってて損は無いはずですよ~
それじゃ次回はこれを製作していきましょう。
回路が小さいので1590Aで組んでみようかな?
ではでは~