前回のつづき
さてと、製作していきましょう!
まずはレイアウトから
PDFはこちらからダウンロード可能
https://drive.google.com/file/d/1z-5_1UPtXyu3KMqEa-lFDtMYorHE9rMh/view?usp=sharing
まぁそんなに部品点数も多くないし難しいレイアウトではありません。
ポイントトゥポイントでも十分に製作可能と思います。
今回もポットは基板に直配線しますよ~
配線は本家と同じトゥルーバイパス配線で行います。
そういえば、配線について特に言ってなかったんですが、トゥルーバイパス配線のIN/OUTジャック、基板IN/OUT、LEDの接続方法について一度説明しておきましょう。
よくある自作本に載ってるのと同じヤツです。
初めて自作するときなんかは複雑な配線に思うかもしれませんが、慣れれば普通に鳴ります。
LED抵抗が基板に入らない場合はLEDの前後どちらかに抵抗を足しましょう。
電池スナップはお好みでどうぞ~
私はどうせ電池使わないから付けない派です。
次は部品一覧へ~
前回お話した通り、ビンテージ部品は使用せず普通に販売してるもので製作していきます。恐らく集まらない部品は無いはず。
ちなみに、4000pF(3900pF)って書いてありますが、BIG MUFF PAGEの回路図では0.004uFが指定されてます。
おそらく当時の精度の問題なのですが、現代では0.004uFなんてのは販売してません。一番近くて0.0039uF(3900pF)です。
古いFenderのトーンキャパシタとかでも0.05uFとか出てきますが、現代ではありません。
実は現代のコンデンサの値ってのはJIS規格で決まってるんですよ。Eステップってなやつなんですが、詳しく知りたい人はGoogle先生に聞いてみてくださいな。
んで、今回の0.004uFとかは、まだJIS規格が無く、精度がそこまで良くなかった時代の名残なのだろうと思っています。
こういう部品を使うと個体差が結構出てくるんでしょうね。
ってな訳で0.004uF(4000pF)に一番近い数値の3900pFで載せてます。
抵抗、コンデンサはいつもの通りです。電源部にはバイパスコンデンサの100uFを追加で入れてます。当時は無かったのでしょうが、絶対にあった方が良いです。
トランジスタは現在のBIG MUFFに採用されている2N5088を選択しました。
LED抵抗はお好みで~
さっそく作るで!
いつもの通り基板を作って~
部品乗せて~
はんだして~
ほいっ!
トランジスタは直付けするんで最後に載せる派です。
トランジスタやICってはんだこての熱でめちゃくちゃ壊れるイメージが定着してるんですが、がっつり熱を入れなければそれほど壊れることはありません。
ポイントトゥポイントだと熱が入る時間も多くなるのでソケットなんかもおススメ。
ここら辺はお好みでどうぞ~
ポットはいつも通りこんな感じ。
慣れたらこれでしか作れないくらい基板の固定が楽です。
レイアウトやポットの配置とかは制限されますけどね...
全部配線したのがこちら~
ここで少しだけ音出し!
TONEとSUSTAINを12時くらいでとてもムッチリしっかり歪んだ音が飛び出してくる感じがすごく良い。すごく粘っこいFUZZのような歪みから、ガリガリのDistortionサウンドまでしっかり出てくれます。
早速組み込まねば!!
今回も塗装~
塗装の方法はこちら~
今回は素のHAMMOND1590Bにプライマー吹いた後につや消しクリアを吹くだけにしてます。マット感と金属の無骨感が良さげだったんですけど、写真では全く伝わらないんですよね...
んで組み込んだものがこちら~
各コントロールはシールで製作してます。
シンプルですけどなかなか気に入った仕上がりになりました。
それじゃ試奏しましょ
まず、私はBIG MUFFを弾いたことが数回しかありません。
ましてやRUM'S HEADや1973Violetなんつーもんは見たことすらありません。
比較なんかは全くできませんのでご了承ください。
弾いてみた感想はかなり気持ち良い歪みです。バッキングというよりはソロ寄りかな?と思う。TONE4程度でフロントPUを鳴らすのがお気に入りです。
正直なところ、TONEの美味しいポイントは3~6くらいまでかなと思います。
前回書いた通り、ハイパスとローパスのフィルターを組み合わせて形成されてるんで両端ではかなり極端な音がします。
SUSTAINは0にしても歪みます。初段で増幅しているのでSUSTAINでどれだけ絞っても初段増幅時の歪みは残ってしまいます。まぁ、BIG MUFFですからそんなの関係ないですけどね。
あと、ジーというノイズはどうしても出てきます。本家ではパスコンすら入っていないのでもっとノイズが乗るのでしょうが、それも味なのでは?と思わせてくれるところはさすがBIG MUFFです。
スタジオで思いっきり轟音で弾きたい、そんな強烈なエフェクターでした!
今回も完結!
久々の名機シリーズでした。やっぱり名機ってすごい。
ぜひ一度は作ってみてもらいたいエフェクターです。
世の中にはBIG MUFFを元にしてもっと過激なFUZZに仕上げたり、もっと弾きやすくしたり、いろんなエフェクターが出回ってるんですよ。
そういう派生系も自作してみようかな?
ではでは~