前回の続き
さっそく作っていきましょかね。
まずは基板製作
今回もエッチング基板でやります。
エッチングのやり方はこちらを参考にしてくださいな。
私がいつも使ってる生基板はこれ
おなじみサンハヤトの基板。この基板の大きさ(75×100mm)で約2枚分くらい作れます。
エフェクターの基板って小さいからあんまり大きいヤツ買ってもカットが面倒なだけなんすよね。
しかもこの基板は安い。だいたい130~150円くらいで売ってあるんで助かってます。
前回も書きましたけど、HAMMOND1590Bは内寸横幅56.50mmに対して基板幅55.88mmになってます。エッチング後に基板をカットし合うかどうか確認。
ギリギリ!結構削って微調整しました。
パターンを印刷するときにサイズはきっちり測っときましょうね。
エッチング後に大きさ違う!なんてなったら大変ですわ。
今回はジャンパー線が何本かあります。
ここを最初にはんだ付けしましょう。背の低い部品から乗せた方がはんだ付けし易いんですわ。
私はジャンパーに余った部品の足を乗せてますけど、リード線とかでも大丈夫です。
んでもって今回は抵抗を立てて配置してます。
立て方はこんな感じ。
片側を曲げて立てた状態ではんだ付けします。
どちらの足を曲げるかはお好みで。
私は接触したりするのが嫌なのでなるべく他と当たらないように、極力基板の内側向きの足を曲げてます。
他の部品もどんどん乗せていって、基板完成!
※実は基板を作った後に配置ミスがありまして、準備編で出してるレイアウトとこの写真は少し異なります。
今回はコンデンサにWIMAを使用してみました.
個人的な感想ですがWIMAって音がはっきり出てくる感じが好きです。
それにこのブロック感、好きなんすよねぇ...
昨今のエフェクターの中ではスタンダードなコンデンサとなってます。
ちなみにマイラコンデンサはこんな感じ。
お隣で1N4148も立てて配置してます。
こいつらは向きに注意です。
ポット側はこんな感じ。
うーんキツキツですな。
可変抵抗はこのサイズを使うのが好きです。
ALPHAから小サイズの可変抵抗出てますんでそれなら楽勝で入ります。
けど足が細いんですよねぇ...基板に挿す用だから仕方ないけど。
どうしても入らないときは使いますけどね。
こんなやつ。
alpha RD9シリーズ Bカーブ 500K Potentiometer 可変抵抗器各種
配線を仮組みしていざ音出しへ
え、なんかめちゃめちゃノイズ乗りますけど...
改めてよーく確認していくと、レイアウト時点で間違ってましたわ。
分圧後の22uFと0.1uFの位置がIC後になってました。これじゃノイズが乗るわけだ。
前回記事のレイアウトは修正してあります。
さてと音出し。今回はOK。
音は結構ハイゲイン、調整トリマーを弄るとクランチ~ハイゲインまで鳴ります。でも内部トリマー最大でコントロールを上げていくと発振する。知り合いのギタリストに聞いてみると本家も発振するらしい。ハイゲイン設計すぎるだろ(笑)
完成!
今回もケースに色塗ってラベル貼って完成。
今回はクリーム色にしてみました。本家が黒なんで真反対って感じで。
つや消しトップでさらにクリーム感出してます。
今回使ったつや消しトップコートはこんなやつ。
GSIクレオス Mr.スーパークリアー つや消し スプレー 170ml ホビー用仕上材 B514
つや消しなら重ね塗りも必要ないんで1回吹き付けるだけで結構いい感じになります。
中の配線はこんな感じ。
今回はたまたま余ってたジャック使ったんで配線も繋げれるところは部品の足で繋いでます。フットスイッチはいつも通りトゥルーバイパス配線です~
あと、今回は内部トリマーがあるので裏蓋にも内部トリマー調整用の穴開けてます。
本家では販売時の内部トリマーって販売時はどのくらいに設定してあるもんなんやろか?色々探したけど初期位置が見つけられない...
写真からすると12時っぽい感じ。
それでは試奏いきましょ
まずゲインなんですが、回路図を見てもわかる通り2段目の増幅回路が表側に出ているGAINポットになります。次いで4段目のところが内部GAINになります。
これって内部トリマーの回路はディストーション系の回路なんですよね。
直列にオーバードライブとディストーションつなげてハイゲインまでやってるみたいです。GAINを0にして内部トリマーを最大にすると荒いディストーションサウンドのようにもなります。そら発振もするわけだ。
ちなみに内部トリマーとGainを0にしても若干歪みます。
ローゲインでもハイゲインでも結構使える音なんで誰でも1台持ってて損はないはず。
コントロールですけど、Tightツマミが結構キモになってます。
このツマミは入力後に挟んであるハイパスフィルターの調整になってて中低域のコントロールをしてます。最大に上げると中低域をバッサリ切っちゃう感じですが、0状態では結構低域が出てちょっともっさり気味な感じ。
これは12時辺りに設定しといて出音に合わせて調整するくらいがいい。
Presenceツマミも12時くらい。これとGainの設定次第で発振します。
TlebleとBassの調整は調整し易くてちょうどいい感じ。
とにかく歪み方が気持ち良くてずっと弾いてられるエフェクターですね。
全体から見ても非常に汎用性が高いと思います。これは1台あると何かと便利ですわ。
さてと今回も終了です。
今度、知り合いのギタリストに本家BE-ODと自作したBE-ODを弾き比べてもらう予定なんでその時の感じも更新出来たらと思います。
それではまた~