音響効果な日々

エフェクター解析・製作するで!

【製作】唯一無二の狂気!Clari(not)が来たぞぉぉぉ!

前回のつづき

t-tone-works.hatenablog.com

 

お待たせ、全国の変態エフェクター好きな諸君。

ついに我々の欲望を満たすときがきましたよ。

 

 

まずは基板製作!

今回もいつも通り、トナー転写方式で基板作っていきます。

基板の作り方は好きなの選んでくださいな。

ディレイICの部分が少し厄介ですが、このくらいならポイントトゥポイントでも製作可能だと思います。

基板の製作方法は過去記事見てくださいな。

t-tone-works.hatenablog.com

 

オプトカプラも自作~

自作方法は過去記事見てね。

t-tone-works.hatenablog.com

どんどん部品を取り付けていきますよ。

 

今回は問題なく1590Bに収まるはずです。

ただし、ノブの大きさには注意が必要です。

ポットを横に3個配置している為、ノブの大きさによってはノブ同士が干渉して取り付けられなくなるので注意しましょう。

 

ほい、基板完成!

LM386が売り切れだったんで急遽JRC386で代用。

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いつも通りポットは基板に直付けですよ~

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ちなみに、LM386(JRC386)は足のつなぎ方によってGainが変化します。

今回は20倍のGainに設定してますが、Clari(not)FUZZでは200倍になってます。

何が変わるのかというとピッキングに対するCdSセル用LEDの反応が変化します。

200倍の場合、少しの入力でもLEDが点灯する為、明暗の差が激しくなり、結果的にピッチ変動が急激になります。

エグみが増えるのでより変態的な音色になりますが、繊細な変化はできなくなります。

 

もしも200倍でやりたい!って人はLM386の1番と8番のピンをジャンパーとかで繋げてくださいな。

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こんな感じで繋げば200倍Gainになりますよ~

 

次は組み込み~

塗装方法については過去記事見てください。

余裕かましてがっつり吹き付けたら塗装が垂れた...

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最近ラベルシールしかやってなかったから...慢心はダメですね。

まぁ、今回に関しては音が変態なんでヨシとしよう。

 

配線をしたものがこちら。

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そんなに難しい配線ではないので問題ないでしょう。

 前回書いたOcs SWの配線ですが、1590Bにスイッチ2個なんて踏みづらい!って思ってる派なんで外部取付可能なようにジャックに配線してます。

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イヤホンなんかでよく使う3.5mmジャックを使ってます。

 

んで肝心のスイッチはというと...

ドンッッッ!!!

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どうすか、押してみたいでしょ?

これはゲーセンとかでよくあるスイッチをケースに収めたものです。

穴は20mm以上なのですが、手持ちのドリルでも14mmが最大...

ってなわけで鉄ヤスリでギコギコギコギコ。

穴がガタガタになってしまったけど、とりあえず表から見えない程度からヨシ!

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配線は超シンプル。線材を二本繋ぐだけです。

このスイッチは2接点のモーメンタリースイッチになっており、押したときだけ接点同士が繋がります。

 

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ムフフ...いい感じや...

 

ってなわけで、ここまでほんとに長かった...

ようやく完成!! 

 

 

音出ししようや!

さて、さっそく弾いてみますか!

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あぁ~堪らんっすなぁ~

ピッチがべろべろに揺れまくってなんとも不思議な音色になってます。

こんな感じですわ。Cメジャーのアルペジオでこれですから(笑)

ハーモニクスを鳴らしたり、なんならギター繋がなくても面白い音がでますよ~

  

このエフェクターはTRACKINGとDEPTHの設定次第で多種多様な音色が出せます。

例えば...

  • Feedbackを長めに設定した幻想的な音
  • 原音が全く無いピッチがぐにゃぐにゃな音
  • 普通のディレイ音
  • 発振系の音
  • 特撮の特殊音響みたいな音

発想次第ではもっとたくさんの種類の音が出せますんで、

何種類出せるか試してみてください(笑)

 

このエフェクターの面白いところはピッキングニュアンスへの追従性が高いってのがあります。

CdSセルを使った光学式ピッチシフトのため入力信号が小さければCdSセルの抵抗値変動も少なく、ピッチシフトは発生しません。

しかし強くピッキングした瞬間にピッチが大幅に変動する為、今までに出会ったことのない音が飛び出るんです。

 

 

問題の発信スイッチ、しっかり効いてくれてます。

発振具合が少し急なのでこのスイッチ側にも可変抵抗を取り付けて発振具合を少し調整してやるのもありかもしれませんね。

 

もうね、ほんと好きなエフェクターですわ。

独創的過ぎて「エフェクト音に合わせて曲を作りたくなるエフェクター」って感じると思います。これを弾いてしまうともう戻れませんよ。

 

 

ってなわけで今回はこれにて完結。

さてと、また変態エフェクター探しにでも出かけますかな。

これを見た変態エフェクター大好きって方、自慢の変態エフェクター教えて~

ではでは~